平成25年度
つくば市公営企業会計
決
算
審
査
意
見
書
2
6
監
第
8
1
号
平成26年8月14日
つくば市長
市
原
健
一
様
つくば市監査委員
山
内
豊
つくば市監査委員
宮
本
孝
男
つくば市監査委員
小
野
泰
宏
平成25年度つくば市公営企業会計決算審査意見について
目
次
第1 審査の概要 1
1 審査の対象 1
2 審査の期間 1
3 審査の方法 1
第2 審査の結果 1
水道事業会計
1 業務実績について 3
2 予算執行状況について 4
3 経営成績について 6
4 財政状態について 9
5 むすび 12
資料 14
病院事業会計
1 業務実績について 19
2 予算執行状況について 20
3 経営成績について 21
4 財政状態について 24
5 むすび 27
凡 例
1 本文中の金額は,原則として千円単位で表示し,単位未満四捨五入としたた
め,合計額又は差額が一致しない場合及び合計額又は差額を調整した場合があ
る。
2 本文中で用いている百分率は,原則として%の小数点以下第2位を四捨五入
したものである。
3 本文中で用いている数値は,いずれも消費税抜きのものである。ただし,水
道事業会計の「予算執行状況について」及び病院事業会計については,消費税
込みの数値を用いている。
平成25年度つくば市公営企業会計決算審査意見
第1 審査の概要
1 審査の対象
平成25年度つくば市水道事業会計決算
平成25年度つくば市病院事業会計決算
平成25年度各事業会計決算に関する証書類,事業報告書及びその他の決算附属書類
2 審査の期間
平成26年6月18日から平成26年8月13日まで
3 審査の方法
審査に当たっては,決算書類及び証書類,事業報告書その他の決算附属書類が適法
に作成され,かつ,経営成績及び財政状態を適正に表示しているかどうかを検証する
ため,会計帳票,証拠書類との照合等のほか,関係職員の説明を求め実施した。
また,各事業の経営内容を把握するため,計数の分析を行い,経済性の発揮及び公
共性の確保を主眼として考察した。
第2 審査の結果
審査に付された各事業の決算書類及び証書類,事業報告書その他の決算附属書類は,
地方公営企業法及び関係法令の規定に準拠して作成されており,おおむね適正であっ
た。
各会計別の予算執行及び経営成績等における審査の意見については,次のとおりで
水道事業会計
1 業務実績について
当年度の業務実績を前年度と比較すると,次表のとおりである。
( 注1) 有収水量とは,配水量のうち料金収入を上げることができた水量を表す。
( 注2) 有収率とは,年間総配水量に対する年間総有収水量の割合を示す。水道事業
の施設効率を判断する指標であり,数値が大きいほど効率的である。
当年度末の給水戸数は79, 182戸で,前年度に比べ2, 270戸(3. 0%)増加し,給水人口
は182, 429人で,前年度に比べ4, 969人(2. 8%)増加している。
年間総配水量は22, 225, 323â で,前年度に比べ94, 621â (0. 4%)減少し,このうち, 料金対象の年間総有収水量も20, 377, 132â で,前年度に比べ35, 052â (0. 2%)減少し ている。有収率は91. 7%で,前年度を0. 2ポイント上回っている。
項 目 単位 25年度 24年度
対前年度比率
増 減 伸長率(%)
給 水 区 域 内 人 口 人 219, 093 217, 048 2, 045 0. 9
給 水 人 口 人 182, 429 177, 460 4, 969 2. 8
普 及 率 % 83. 3 81. 8 1. 5 ―
給 水 戸 数 戸 79, 182 76, 912 2, 270 3. 0
配 水 能 力 ㎥ 103, 400 103, 400 0 0. 0 導 ・ 送 ・ 配 水 管 延 長 ㎞ 1, 295. 0 1, 273. 0 22. 0 1. 7
年 間 総 配 水 量 ㎥ 22, 225, 323 22, 319, 944 △ 94, 621 △ 0. 4 県 水 受 水 量 ㎥ 21, 856, 670 21, 791, 540 65, 130 0. 3 自 己 水 源 ㎥ 368, 653 528, 404 △ 159, 751 △ 30. 2 年 間 総 有 収 水 量 ㎥ 20, 377, 132 20, 412, 184 △ 35, 052 △ 0. 2
有 収 率 % 91. 7 91. 5 0. 2 ―
一 日 平 均 配 水 量 ㎥ 60, 891 61, 151 △ 260 △ 0. 4 一 日 最 大 配 水 量 ㎥ 69, 878 69, 518 360 0. 5
総 職 員 数
人
39 42 △ 3 △ 7. 1
2 予算執行状況について
予算額に対する決算額の割合及び前年度との比較は,次表のとおりである。
( 1) 収益的収支
ア 収益的収入
(単位:円)
( 注) この数値は,消費税込みである。
予算現額4, 319, 172千円に対し,決算額は4, 296, 049千円で,執行率は99. 5%であっ
た。執行率は前年度を1. 1ポイント下回っている。
イ 収益的支出
(単位:円)
( 注) この数値は,消費税込みである。
予算現額4, 720, 463千円に対し,決算額は4, 606, 579千円で,執行率は97. 6%であっ
た。執行率は前年度を0. 8ポイント下回っている。
区 分
予算額 決算額 執行率(%)
25年度 24年度 25年度 24年度 25年度 24年度
営 業 収 益 3, 897, 182, 000 3, 844, 493, 000 3, 873, 740, 719 3, 869, 019, 501 99. 4 100. 6
営業外収益 421, 990, 000 423, 320, 000 422, 307, 807 422, 880, 755 100. 1 99. 9
合 計 4, 319, 172, 000 4, 267, 813, 000 4, 296, 048, 526 4, 291, 900, 256 99. 5 100. 6
区 分
予算額 決算額 執行率(%)
25年度 24年度 25年度 24年度 25年度 24年度
営 業 費 用 4, 312, 451, 000 4, 250, 752, 000 4, 219, 144, 370 4, 189, 161, 734 97. 8 98. 6
営業外費用 392, 046, 000 468, 848, 000 382, 313, 189 464, 281, 053 97. 5 99. 0
特 別 損 失 5, 466, 000 1, 743, 000 5, 120, 984 1, 206, 538 93. 7 69. 2
予 備 費 10, 500, 000 10, 500, 000 0 0 0. 0 0. 0
( 2) 資本的収支
ア 資本的収入
( 単位:円)
( 注) この数値は,消費税込みである。
予算現額1, 151, 726千円に対し,決算額は966, 300千円で,執行率は83. 9%であった。
執行率は前年度を14. 7ポイント下回っている。
決算額は,前年度に比べ1, 160, 293千円(54. 6%)の減少となっている。
当年度の企業債660, 300千円については,前年度と比べると1, 004, 600千円(60. 3%)
減少しており,内訳としては,建設改良のための借入325, 000千円及び低利借換のた
めの借換債335, 300千円となっている。
イ 資本的支出
( 単位:円)
( 注) この数値は,消費税込みである。
予算現額2, 571, 676千円に対し,決算額は2, 317, 896千円で,執行率は90. 1%であっ
た。執行率は前年度を7. 0ポイント下回っている。
決算額は,前年度に比べ947, 271千円(29. 0%)の減少となっている。
企業債償還金については,前年度と比べると,742, 691千円(35. 2%)減少してい
区 分
予算額 決算額 執行率(%)
25年度 24年度 25年度 24年度 25年度 24年度
負 担 金 30, 895, 000 35, 759, 000 22, 745, 294 29, 845, 200 73. 6 83. 5
企 業 債 660, 300, 000 1, 664, 900, 000 660, 300, 000 1, 664, 900, 000 100. 0 100. 0
国庫補助金 235, 113, 000 208, 737, 500 173, 581, 000 200, 162, 000 73. 8 95. 9
分 担 金 225, 418, 000 247, 811, 000 109, 674, 096 231, 686, 000 48. 7 93. 5
合 計 1, 151, 726, 000 2, 157, 207, 500 966, 300, 390 2, 126, 593, 200 83. 9 98. 6
区分
予算額 決算額 執行率(%)
25年度 24年度 25年度 24年度 25年度 24年度
建 設 改 良 費 1, 195, 835, 000 1, 243, 310, 500 952, 554, 978 1, 157, 135, 456 79. 7 93. 1
企業債償還金 1, 365, 341, 000 2, 108, 032, 000 1, 365, 340, 705 2, 108, 031, 344 100. 0 100. 0
予 備 費 10, 500, 000 10, 500, 000 0 0 0. 0 0. 0
区 分 25年度 24年度
対前年度比率
増 減 伸長率(%)
1 総 収 益 4, 113, 875, 909 4, 109, 691, 822 4, 184, 087 0. 1
( 1) 営業収益 3, 691, 882, 147 3, 687, 305, 888 4, 576, 259 0. 1
( 2) 営業外収益 421, 993, 762 422, 385, 934 △ 392, 172 △ 0. 1
2 総 費 用 4, 453, 607, 393 4, 503, 414, 345 △ 49, 806, 952 △ 1. 1
( 1) 営業費用 4, 089, 017, 040 4, 060, 976, 493 28, 040, 547 0. 7
( 2) 営業外費用 359, 469, 369 441, 231, 314 △ 81, 761, 945 △ 18. 5
( 3) 特別損失 5, 120, 984 1, 206, 538 3, 914, 446 324. 4
損 益 △ 339, 731, 484 △ 393, 722, 523 53, 991, 039 △ 13. 7 るが,低利借換えを実施するなど経費削減に向けての取組を行っており,未償還残高
は減少傾向にある。
また,資本的収支において不足する額は,過年度分損益勘定留保資金,当年度分消
費税及び地方消費税資本的収支調整額で補填している。
不足額及び補填内訳は次表のとおりである。
( 単位:円)
3 経営成績について
総収益4, 113, 876千円に対し,総費用は4, 453, 607千円で,差引純損失は339, 731千円
となり,当年度においても赤字となった。
給水原価と供給単価についてみると,有収水量1â 当たりの給水原価は218. 31円,供 給単価は164. 08円で,給水原価が54. 23円上回っている。
収益,費用の状況を前年度と比較すると,次表のとおりである。
( 単位:円)
( 注1) 一般会計からの補助金が,営業外収益に平成25年度397, 552千円含まれている。
( 注2) この数値は,消費税抜きである。
区 分 金 額
資本的収入額 (ア) 966, 300, 390
資本的支出額 (イ) 2, 317, 895, 683
不足額 (ア)−(イ) △ 1, 351, 595, 293
補填
内訳
過年度分損益勘定留保資金 1, 322, 407, 630
( 1) 収益の状況
総収益は,前年度に比べ4, 184千円(0. 1%)の増加となっており,収益の構成をみ
ると,営業収益が89. 7%,営業外収益が10. 3%となっている。
ア 営業収益
営業収益は3, 691, 882千円で,前年度に比べ4, 576千円(0. 1%)の増加となって
いる。この収益の主なものは,給水収益3, 343, 429千円だが,前年度に比べ16, 022
千円(0. 48%)の減少となっている。
イ 営業外収益
営業外収益は421, 994千円で,前年度に比べ392千円(0. 1%)の減少となってい
る。この収益の主なものは,他会計補助金397, 552千円である。
( 2) 費用の状況
総費用は,前年度に比べ49, 807千円(1. 1%)の減少となっており,費用の構成を
みると,営業費用が91. 8%,営業外費用が8. 1%,特別損失が0. 1%となっている。
ア 営業費用
営業費用は4, 089, 017千円で,前年度に比べ28, 041千円(0. 7%)の増加となって
いる。
こ の 費 用 の 主 な も の は , 原 水 及 び 浄 水 費 2 , 0 8 2 , 1 4 7 千 円 で , 前 年 度 に 比 べ
3, 231千円(0. 2%)の減少となっている。
イ 営業外費用
営業外費用は359, 469千円で,前年度に比べ81, 762千円(18. 5%)の減少となっ
ている。
こ の 費 用 の 主 な も の は , 支 払 利 息 358, 954千 円 で , 前 年 度 に 比 べ 81, 624千 円
(18. 5%)の減少となっている。
ウ 特別損失
特別損失は5, 121千円で,前年度に比べ3, 914千円(324. 4%)の増加となってい
る。
なお,目的別費用の状況は,次表のとおりである。
(単位:円)
( 注1) 決算附属書類の収益費用明細書より算出した数値である。
( 注2) この数値は,消費税抜きである。
( 3) 損益の状況
当年度は,総収益に含まれる一般会計からの企業債利子償還負担分である他会計補
助金397, 552千円を除いた独立採算ベースでの損益では 737, 283千円の赤字である。
前 年度を 同様 に算 出する と791, 275千円 の赤 字と なるこ とか ら純 損失額は53, 992
千円減少している。
なお,最近3か年の収益と費用を比較すると次表のとおりである。
(単位:円,税抜き) 項 目
25年度 24年度 対前年度比率
金額 構成比 金額 構成比 増減 伸長率(%)
職員給与費 308, 842, 659 6. 9 323, 327, 011 7. 2 △ 14, 484, 352 △ 4. 5
支 払 利 息 358, 953, 723 8. 1 440, 577, 538 9. 8 △ 81, 623, 815 △ 18. 5
減価償却費 1, 168, 416, 029 26. 3 1, 154, 840, 478 25. 6 13, 575, 551 1. 2
動 力 費 126, 367, 476 2. 8 118, 479, 669 2. 6 7, 887, 807 6. 7
光 熱 水 費 334, 916 0. 0 352, 670 0. 0 △ 17, 754 △ 5. 0
通信運搬費 16, 682, 243 0. 4 16, 250, 217 0. 4 432, 026 2. 7
修 繕 費 106, 362, 681 2. 4 84, 506, 499 1. 9 21, 856, 182 25. 9
薬 品 費 6, 663, 130 0. 1 7, 979, 630 0. 2 △ 1, 316, 500 △ 16. 5
委 託 料 219, 872, 086 4. 9 208, 140, 422 4. 6 11, 731, 664 5. 6
受 水 費 2, 067, 150, 150 46. 4 2, 064, 219, 300 45. 8 2, 930, 850 0. 1
そ の 他 73, 962, 300 1. 7 84, 740, 911 1. 9 △ 10, 778, 611 △ 12. 7
計 4, 453, 607, 393 100. 0 4, 503, 414, 345 100. 0 △ 49, 806, 952 △ 1. 1
区 分 25年度 24年度 23年度
総 収 益 4, 113, 875, 909 4, 109, 691, 822 4, 085, 975, 878
総 費 用 4, 453, 607, 393 4, 503, 414, 345 4, 593, 801, 483
損 益 △ 339, 731, 484 △ 393, 722, 523 △ 507, 825, 605
4 財政状態について
当年度末における財政状態を前年度と比較すると,次表のとおりである。
資産の部
(単位:円)
( 注) この数値は,消費税抜きである。
( 参考) 平成25年度末現金預金 1, 645, 423千円
平成24年度末 〃 2, 409, 154千円
平成23年度末 〃 2, 510, 781千円
平成22年度末 〃 2, 781, 500千円
平成21年度末 〃 3, 723, 723千円
平成20年度末 〃 4, 503, 552千円
平成19年度末 〃 5, 226, 890千円
項目 25年度 24年度 増減 比率( %)
1 固定資産 37, 723, 103, 396 37, 921, 949, 041 △198, 845, 645 △ 0. 5
(1)有形固定資産 37, 720, 031, 379 37, 918, 764, 424 △198, 733, 045 △ 0. 5
ア 土地 2, 141, 123, 510 2, 141, 123, 510 0 0. 0
イ 建物 1, 925, 531, 915 1, 961, 545, 148 △ 36, 013, 233 △ 1. 8
ウ 構築物 30, 186, 284, 841 30, 268, 888, 731 △ 82, 603, 890 △ 0. 3
エ 機械及び装置 3, 328, 017, 045 3, 542, 546, 218 △214, 529, 173 △ 6. 1
オ 車両運搬具 815, 966 890, 736 △ 74, 770 △ 8. 4
カ 工具,器具及び備品 3, 486, 059 3, 770, 081 △284, 022 △ 7. 5
キ 建設仮勘定 134, 772, 043 0 134, 772, 043 −
(2)無形固定資産 3, 072, 017 3, 184, 617 △112, 600 △ 3. 5
ア 施設利用権 2, 833, 700 2, 946, 300 △112, 600 △ 3. 8
イ 電話加入権 238, 317 238, 317 0 0. 0
2 流動資産 3, 373, 106, 908 3, 972, 984, 522 △599, 877, 614 △ 15. 1
(1)現金預金 1, 645, 423, 128 2, 409, 153, 704 △763, 730, 576 △ 31. 7
(2)未収金 625, 945, 915 519, 789, 798 106, 156, 117 20. 4
(3)貯蔵品 34, 647, 375 34, 398, 920 248, 455 0. 7
(4)前払費用 1, 161, 000 1, 142, 100 18, 900 1. 7
(5)前払金 64, 029, 490 6, 900, 000 57, 129, 490 828. 0
(6)保管有価証券 1, 001, 900, 000 1, 001, 600, 000 300, 000 0. 0
負債・資本の部
(単位:円)
( 注) この数値は,消費税抜きである。
項目 25年度 24年度 増減 比率( %)
3 固定負債 66, 558, 775 66, 558, 775 0 0. 0
(1)修繕引当金 66, 558, 775 66, 558, 775 0 0. 0
4 流動負債 1, 427, 015, 017 1, 540, 909, 170 △ 113, 894, 153 △ 7. 4
(1)未払金 391, 595, 923 508, 225, 900 △ 116, 629, 977 △22. 9
(2)前受金 2, 748, 960 0 2, 748, 960 ―
(2)預り有価証券 1, 001, 900, 000 1, 001, 600, 000 300, 000 0. 0
(3)その他流動負債 30, 770, 134 31, 083, 270 △ 313, 136 △ 1. 0
負 債 合 計 1, 493, 573, 792 1, 607, 467, 945 △ 113, 894, 153 △ 7. 1
5 資本金 21, 610, 940, 942 22, 315, 981, 647 △ 705, 040, 705 △ 3. 2
(1)自己資本金 4, 760, 331, 422 4, 760, 331, 422 0 0. 0
ア 固有資本金 325, 741, 237 325, 741, 237 0 0. 0
イ 繰入資本金 1, 189, 754, 634 1, 189, 754, 634 0 0. 0
ウ 組入資本金 3, 244, 835, 551 3, 244, 835, 551 0 0. 0
(2)借入資本金 16, 850, 609, 520 17, 555, 650, 225 △ 705, 040, 705 △ 4. 0
ア 企業債 16, 850, 609, 520 17, 555, 650, 225 △ 705, 040, 705 △ 4. 0
6 剰余金 17, 991, 695, 570 17, 971, 483, 971 20, 211, 599 0. 1
(1)資本剰余金 23, 850, 026, 527 23, 490, 083, 444 359, 943, 083 1. 5
ア 受贈財産評価額 1, 457, 875, 271 1, 388, 775, 713 69, 099, 558 5. 0
イ 国庫補助金 7, 564, 358, 824 7, 399, 913, 615 164, 445, 209 2. 2
ウ 茨城県補助金 232, 895, 625 232, 895, 625 0 0. 0
エ 分担金 2, 335, 974, 497 2, 231, 522, 975 104, 451, 522 4. 7
オ 工事負担金 12, 120, 309, 921 12, 098, 363, 127 21, 946, 794 0. 2
カ その他資本剰余金 132, 531, 809 132, 531, 809 0 0. 0
キ 補償金 6, 080, 580 6, 080, 580 0 −
(2)欠損金 △5, 858, 330, 957 △ 5, 518, 599, 473 △ 339, 731, 484 6. 2
ア 未処理欠損金(△ ) 5, 858, 330, 957 5, 518, 599, 473 339, 731, 484 6. 2
資 本 合 計 39, 602, 636, 512 40, 287, 465, 618 △ 684, 829, 106 △ 1. 7
( 1) 資産
資産総額は41, 096, 210千円で,その構成は固定資産37, 723, 103千円(91. 8%)及び
流動資産3, 373, 107千円(8. 2%)である。
ア 固定資産
前年度末固定資産は37, 921, 949千円で,当年度取得額を加え,減価償却額及び固
定資産除却費を減じると,当年度末37, 723, 103千円となり,198, 846千円(0. 5%)
の減少となっている。
イ 流動資産
流 動資 産の主 なものは , 現金及び 預金1, 645, 423千円 ,保管有価 証券1, 001, 900
千円で,前年度に比べ599, 878千円(15. 1%)の減少となっている。
( 2) 負債・資本
負債・資本の総額は41, 096, 210千円で,その構成は固定負債66, 559千円(0. 2%),
流 動 負 債 1, 427, 015千 円 ( 3. 5% ) , 資 本 金 21, 610, 941千 円 ( 52. 6% ) , 剰 余 金
17, 991, 696千円(43. 8%)である。
ア 固定負債
固定負債は全額修繕引当金であるが,当年度は修繕引当金を計上しておらず,増
減は生じていない。
イ 流動負債
流動負債の主なものは,預り有価証券1, 001, 900千円である。
ウ 資本金
資本金は,前年度に比べ705, 041千円(3. 2%)減少となっている。これは,企業
債が減少したことによるものである。
なお,当年度末の企業債未償還残高は,16, 850, 610千円である。
エ 剰余金
剰余金は,前年度に比べ20, 212千円(0. 1%)増加となっている。未処理欠損金
5 むすび
( 1) 業務実績について
給水人口は4, 969人(2. 8%)増の182, 429人,年間総配水量は94, 621â (0. 4%)減 の22, 225, 323â ,年間総有収水量は35, 052â (0. 2%)減の20, 377, 132â であり,人 口増に相反して水需要は減少の下げ止まりが見えない状況にある。
また,1日平均配水量については,ほぼ例年並みに推移しているが,上昇の気配は
見えず,節水意識の向上が要因の一つと考えられる。
有収率は91. 7%であり,前年度に比べ0. 2ポイント上回っている。普及率は83. 3%
であり,前年度に比べ1. 5ポイント上回っている。
今後も引き続き,有収率の向上に努めるとともに,給水区域における加入促進を図
り普及率の向上に努められたい。また,未整備地区の整備については,将来の財政構
造への影響を十分に考慮しながら計画的な整備を図られたい。
( 2) 経営成績について
当年度を税抜き収支で見ると,総収益4, 113, 876千円に対し,総費用は4, 453, 607
千円で,差引き339, 731千円の損失である。
この損失は,前年度の損失393, 723千円と比較すると,53, 991千円(13. 7%)赤字
が減少している。なお,その額は過去5年度間でみると最も少なく,この要因として
は,企業債の低利借換による営業外費用の支払利息が,81, 624千円(18. 5%)減少し
たことによるものである。
損失額は,前年度に比べ減少しているが,依然として供給単価に対して給水原価が
大幅に上回っていることや未整備地区への投資の金利負担が増えていることから,未
処理欠損金が増加している現状を踏まえ,今後は経営の健全化に向け,的確な分析と
検討,対策の実施に努められたい。
( 3) 建設改良事業について
当年度の建設改良費の決算額は,952, 555千円となっている。予算額に対する執行
率は79. 7%であり,地方公営企業法第26条の規定による繰越額が150, 520千円生じ,
不用額は44, 834千円となっている。
建設改良費の主なものは,施設整備費の505, 392千円,施設改良費の440, 838千円な
どである。このうち施設改良費において,2か年の継続事業として,中央配水場着水
井及び流入管耐震化工事を発注している。
引き続き,老朽管の更新や耐震化対策等による施設,配水管の適切な維持・管理を
( 4) 役割と方向性について
つくば市の水道事業は,現在,つくばエクスプレス沿線関連開発地区や水道未整備
地区への給水を目的とする創設事業を推進するとともに,水質悪化地区や整備要望地
区への早期対応,老朽化した施設の改良工事などを実施している。
水需要構造は,沿線開発等における戸建て住宅や集合住宅等の小口需要者が増加す
る一方,研究機関や企業等の大口需要者が,水道料金の倹約,水資源への配慮等から
節水意識を高めている。
また,小口需要者においても,節水に対する心がけや節水機器の浸透等により,水
需要の大幅な増加を期待することは厳しい状況になっており,今後,水道事業の運営
に支障を来すことが危惧される。
平成26年度からの「新地方公営企業会計制度」の適用により,水道事業が一般の企
業とほぼ同一の会計基準で会計処理・決算がなされることとなり,財政状況等が明瞭
となることが期待される。
「未整備地区への設備投資」と「給水事業」を区分し,「給水事業」の費用を適正
な水道料金で確保することは,長期的に安定した事業を継続するために不可欠と考え
る。
水道事業の経営の現状は,大変厳しい状況にあるが,水道は市民生活や経済活動に
欠くことのできない重要なインフラ(生活基盤施設)である。
公営企業の基本原則である独立採算制と,実情に応じてインフラを公的に支えるこ
資料1
財 務 分 析 表
( 単位:%)
分 析 項 目 25年度 24年度 備 考
自 己 資 本 自己資本金+剰余金
1 55. 4 54. 3 × 100
構 成 比 率 負債・資本合計
固 定 資 産 対 固定資産
2 95. 1 94. 0 × 100
長 期 資 本 比 率 固定負債+資本合計
流動資産
3 流 動 比 率 236. 4 257. 8 × 100 流動負債
総 収 益 対 総収益
4 92. 4 91. 3 × 100
総 費 用 比 率 総費用
営 業 収 益 対 営業収益
5 90. 3 90. 8 × 100
営 業 費 用 比 率 営業費用
企業債償還額対 企業債償還元金
6 116. 9 182. 5 × 100
減価償却額比率 当年度減価償却費
固 定 資 産 固定資産
7 91. 8 90. 5 × 100
構 成 比 率 固定資産+流動資産
固定資産
8 固 定 比 率 165. 8 166. 8 × 100 自己資本金+剰余金
固定負債+流動負債+借入資本金
9 負 債 比 率 80. 6 84. 3 × 100
自己資本金+剰余金
企 業 債 企業債償還元金
10 40. 8 62. 7 × 100
料 償 還 元 金 料金収入
金
収 企業債利息
入 11 企 業 債 利 息 10. 7 13. 1 × 100
に 料金収入
対
す 企 業 債 元 利 企業債元利償還額
る 12 51. 6 75. 9 × 100
比 償 還 金 料金収入
率
職員給与費
資料2
経 営 分 析 表
分 析 項 目 単位 25年度 24年度 備 考
一日平均配水量 1 負 荷 率 % 87. 1 88. 0
一日最大配水量
一日平均配水量 2 施 設 利 用 率 % 58. 9 59. 1
配水能力
一日最大配水量 3 最 大 稼 働 率 % 67. 6 67. 2
配水能力
年間総配水量 4 配水管使用効率 â /m 17. 2 17. 5
導送配水管延長
固 定 資 産 年間総配水量
5 â /万円 5. 9 5. 9
使 用 効 率 有形固定資産
給水収益 6 供 給 単 価 円/â 164. 1 164. 6
年間総有収水量
営業費用+営業外費用−受託工事費
7 給 水 原 価 円/â 218. 3 220. 6
年間総有収水量
職員一人あたり 給水人口
8 人 5, 366 4, 929
給 水 人 口 損益勘定所属職員数
職員一人あたり 営業収益
9 千円 108, 585 120, 425
資料3 財務・経営分析資料説明
分 析 項 目 備 考
自 己 資 本 総資本に対する自己資本の占める割合を示すもので,この比率が
構 成 比 率 高いほど経営が安定している。
固 定 資 産 対 固定資産の調達が長期資本の範囲でまかなわれているかを示し,
長 期 資 本 比 率 低いほど安定性が高く100%以下が望ましい。
短期債務に対し,これに応ずべき流動資産が十分あるか否かを示 流 動 比 率
しこの比率が200%以上が望ましい。
総 収 益 対 総収益と総費用を対比したものであり,収益と費用の総対的な関
総 費 用 比 率 連を示すものである。
営 業 収 益 対 業務活動によってもたらされた営業収益と,それに要した営業費
用とを対比して業務活動の能率を示すものであり,これによって
営 業 費 用 比 率 経営活動の成否が判断されるものである。
企 業 債 償 還 額 対 企業債償還額とその主要償還財源である減価償却を比較したもの
減 価 償 却 額 比 率 である。
固 定 資 産 総資産に対する固定資産の占める割合で,固定資産構成比率が大
であれば,資本が固定化の傾向にあるので,流動性を保つには,
構 成 比 率 比率が小さいほどよい。
固定資産は自己資本によって賄われるべきであるとする企業財政 固 定 比 率
上の原則から,比率は100%以下が望ましい。
負債を自己資本より超過させないことが健全経営の基本であるの 負 債 比 率
で,比率は100%以下が望ましい。
企 業 債 料金収入の中で企業債償還額の比率を表したもので,比率は低い
償 還 元 金 ほど良好である。
料金収入の中で企業債利息の比率を表したもので,比率は低いほ 企 業 債 利 息
ど良好である。
企 業 債 元 利 料金収入の中で企業債元利償還額の比率を表したもので,比率は
償 還 金 低いほど良好である。
料金収入の中で職員給与費の比率を表したもので,比率は低いほ
職 員 給 与 費 ど良好である。職員給与費は,一般職職員で損益勘定支弁職員の
給料及び諸手当の合計額で計算している。
最大に対する平均の割合を示すもので,施設の利用度をみるもの
負 荷 率
である。
配水能力に対する平均の割合を示し,施設の利用度をみるもので 施 設 利 用 率
ある。
配水能力に対する最大配水量の割合を示し,この率が極端に低い 最 大 稼 働 率